専門学校の現状と選び方

専門学校の現状

 

 

専門学校への進学率が高くなっているという今、実際の専門学校における現状はどうなっているのでしょうか。国が調査したところによると、1999年以降専門学校の数が減少傾向にあったところ、2004年以降は増加傾向にあるということです。
そのうち約93%が私立で、国公立はごくわずかです。
国公立は大半が医療分野の専門学校となっています。

 

 

専門学校に通う学生の男女比を見てみると、男性6に対して女性が4となっており男性の方が多いです。
分野別に見ていくと学生数の増加が近年多いのは「衛生分野」です。テレビなどで「カリスマ」という存在がもてはやされた美容系の人気や調理系の人気が高いためです。
各分野の中で学生数が一番多いのは「医療分野」です。
近年人数が増加しているのは鍼灸科や柔道整復などです。

 

 

逆に学生数が減少しているのは「工業分野」と「商業分野」です。
「教育分野」や「福祉分野」についても停滞気味で増加はしていません。
専門学校の中で「服飾分野」を扱う学校は数多いのですが、生徒数は減少傾向にあります。

 

 

就職に関して、以前専門学校は高い就職率を保っています。
近年の不況にも関わらず、大学卒や短大卒の人が就職率約55%であるのに対して、専門学校卒は約78%となっています。
これは企業側が即戦力を求めているためです。

 

 

大学や短大との連携も行われるようになってきました。
専門学校を卒業すると大学への編入資格が得られたり、大学院入学資格が付与されたりと専門学校の地位向上が図られてきました。
また2005年に新たに創設された「高度専門士」という称号の登場により、専門学校は職業教育の機関としてしっかりと基盤を築いたといえます。